第1回特別企画展 (終了)


イベント詳細


「寄贈・寄託資料展〈書簡編〉」

南方熊楠顕彰館最初の特別企画展として、昭和62年より開始した南方熊楠顕彰事業を通じて、南方熊楠邸保存顕彰会(現:南方熊楠顕彰会)や田辺市に寄贈、寄託されました、本館所蔵資料の一部を展示いたします。
今回の展示は、『書簡編』とし、寄贈・寄託資料のうち封書やはがきの一部を展示させていただきます。今回ご紹介できなかった資料については、次回特別企画展等の機会を通じ、ご披露させていただく所存です。
また、出展資料を含め受贈・受託させていただきました資料は、寄贈者、寄託者からいただいた「南方熊楠顕彰に役立てることができれば」とのご理解とご厚意とともに、現在は本館収蔵庫内に大切に保存しております。
改めて、本館収蔵の寄贈・寄託資料をご紹介させていただくとともに、熊楠顕彰のため貴重な資料をご寄贈、ご寄託いただきました皆様のご厚志に対し、厚く御礼申し上げます。
南方書簡について
鶴見和子氏(第5回南方熊楠賞受賞者)は南方熊楠書簡の持つ意義について、著書『南方熊楠』の中で次のように述べている。
「手紙は、南方の思想をしるうえで、重要な位置をしめる。たとえば、柳田国男宛書簡は民俗学について、岩田準一宛は男色について、松村任三宛は自然保護について、白井光太郎、小畔四郎、上松蓊宛は植物学について、述べられている。南方は相手を選び、その相手が専門とするテーマについては、知識を傾け、論議を尽くして、相手に裨益(ひえき)しようとする、そのような手紙の相手として選ばれたものは幸いである。」
【出展資料の紹介】
①上松蓊宛書簡
②中道等宛書簡
③沼田頼輔宛書簡
④小畔四郎宛書簡
⑤北島脩一郎宛書簡
⑥北南平宛書簡
⑦鈴木甚三宛書簡
⑧堂場武三郎宛書簡
⑨佐山千世宛書簡
⑩多屋謙吉宛書簡
⑪鎌谷セイキチ宛書簡
⑫矢倉廣治宛書簡