第19回特別企画展「田辺湾の生物」


イベント詳細


田辺市合併10周年 -昭和天皇も見た神島・畠島の海洋生物と植物-

神島(田辺市)と畠島(白浜町)は、田辺湾に浮かぶ無人島で、その自然環境が大切に保護されてきました。神島は熊楠の働きかけにより国の天然記念物に指定され、畠島は大規模な観光開発を避けるために国費により買い上げられ、京都大学畠島実験地となっています。
昭和4年、昭和天皇の紀南行幸の際、神島が熊楠によって案内されたことは有名ですが、畠島にも上陸され、海岸生物を採集されたことはあまり知られていません。現在この両島は、田辺南部白浜海岸県立自然公園に含まれますが、9月末に吉野熊野国立公園に編入されます。
今回の展示では、昭和天皇が見た神島・畠島の海洋生物と植物を中心に、田辺湾の生物をご紹介します。
■企画展
会期:平成27年7月18日(土)~9月13日(日)
時間:10時~16時30分(最終入館)
■内容
○ 昭和天皇と神島・畠島
○ 神島・畠島の海洋生物
○ 神島・畠島の植生
○ 神島・畠島の地質
○ 吉野熊野国立公園への編入
■展示資料
◇南方熊楠植物標本(南方熊楠顕彰館)・・・神島で採集した植物など。その他ウニや貝類の化石。
◇昭和天皇行幸に関する資料・・・行幸記念団扇(南方熊楠顕彰館)、写真帖(京都大学瀬戸臨海実験所)など
◇海洋生物などの標本・・・京都大学瀬戸臨海実験所、京都大学総合博物館、県立田辺高等学校、などで所蔵している資料。
◇映像資料:「空から見た田辺湾の自然」(提供:天神崎の自然を大切にする会)
・・・など
■担当/パネル執筆
大和 茂之(京都大学瀬戸臨海実験所 助教)
土永 知子(和歌山県立田辺高等学校 教諭)
土永 浩史(和歌山県立神島高等学校 教諭)
吉松 敏隆(和歌山県立自然博物館学術研究員)
岩野 公美(環境省 近畿地方環境事務所 田辺自然保護官事務所)
■協力
本特別企画展の開催にあたり、次の皆様・機関に、多大なるご支援、ご協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。(順不同、敬称略)

中屋 志津男
水野 泰邦
福田 修武
京都大学瀬戸臨海実験所
和歌山県立田辺高等学校
京都大学総合博物館
株式会社 紀伊民報
公益財団法人 天神崎の自然を大切にする会
◎関連イベント「講演会」
熊楠をもっと知ろう!シリーズ第32回
講演会「田辺湾の自然」
-昭和天皇も見た神島・畠島の生物や地質-
【日時】平成27年9月5日(土)14時~
【会場】南方熊楠顕彰館 1階 学習室
【講演】
「神島・畠島の海洋生物」
大和茂之(京都大学瀬戸臨海実験所助教)
「神島・畠島の植物」
土永知子(和歌山県立田辺高等学校教諭)
「神島・畠島の地質」
吉松敏隆(和歌山県立自然博物館学術研究員)
「吉野熊野国立公園の拡張」
岩野公美(環境省近畿地方環境事務所田辺自然保護官事務所自然保護官)
総合司会 土永浩史(和歌山県立神島高等学校教諭)

※参加費無料

休館日 7/21(火)、27(月)、28(火)、8/3(月)、10(月)、11(火)、17(月)、24(月)、25(火)、31(月)、9/7(月)、8(火)、
観覧料 無料